映画ドラえもん「のび太とふしぎ風使い」絵コンテ集

一番好きなドラえもん映画といえば「のび太と鉄人兵団」。ストーリーはかなり掟破りなことをしているのですが、文句をいうより泣かされてしまう力技の物語です。そして、エンディングの「わたしが不思議」(歌は大杉久美子氏)でさらに泣いてしまうのでした。

でもこれの絵コンテ集は発売されていないようなので、今回は「映画ドラえもん『のび太とふしぎ風使い』絵コンテ集」です。

「ドラえもん」の長編映画監督といえば長いこと芝山努監督。「忍たま乱太郎」でも監督をしている方です。前回紹介した「ハウルの動く城」(宮崎駿監督)の絵コンテと比べるとすっきりした線で、下書きと清書くらいの線の差があります。トーンとフキダシと集中線のない漫画みたいな印象。そのまま絵本にできそうです。

本はほとんどモノクロで一部カラー。映画本編の絵コンテ(350ページ近い)、映画のオープニング絵コンテ(亜細亜堂の方)、芝山努監督インタビュー、作監修正集(少し)、イメージボード(カラーページ)、実写版(監督の製作日記)です。

異様に細かい作画担当リストもあります。

この映画の元になったお話は「台風のフー子」なんですね。原作を読んだ人なら知っていると思いますが、フー子のビジュアルが原作とちがいます。その辺りの話もインタビューで説明されています。

こんなに細かく描かれている絵コンテなら、過去の作品のものも是非ともみてみたいものです。原作の絵とはまた違う魅力がある絵ですよ。

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