妹だから!(マイメロ第21話感想)
少女まんがの王道を「おねがいマイメロディ」でみることになるとは。
しばらく感想は書いていませんでしたが、ちゃんと見てましたよ。
それでは「おねがいマイメロディくるくるシャッフル」第21話「バイオリンがきけたらイイナ!」感想。
「バイオリンをやめる」と言い出した柊恵一。
歌が柊を好きになったきっかけでもあるバイオリン。やめてほしくない歌。
以前柊に「夢(やりたいこと)」を見つける手助けをする約束をした歌は、そのことをきりだして柊を止めようとするけれど…。
柊の答えは「もうすぐ(夢が)見つかりそう」。でも細かい事情は話してくれない。
柊の言う「夢が見つかりそう」はマリーランドの王様からもらった「うさみみスタンプカード」のスタンプをためれば「夢がみつかる」という話。
視聴者から見ればギャグですが、事情を知らない歌はショックを受けます。
柊が自力で夢を見つけることができるなら、歌の「先輩の夢を見つける手助けをします!」が必要なくなるわけ。つまり、歌が柊に会う理由がなくなる。
結局バイオリンは歌が預かることになりますが、そのときのセリフが痛々しい。「先輩の…妹だから!」。
以前、柊は歌に「君みたいな妹がいたら…」といったことがあるので、それを受けてのセリフなのです。
歌が「先輩の夢を~」のセリフを「先輩が好きです」という想いをこめていったのに対して、柊が長い時間をかけて返した答えが「君みたいな妹が…」という言葉。
要するに、夢を見つける手助けをする必要がなくなったら、柊の「妹」発言しか二人をつなぐものはないわけ。
歌としてはわずかな絆にすがるような気持ちで言った言葉。
「妹」は柊からの言葉だから、これは最後の砦。これを否定されることだけはないはずだから。
意に反して投げかけたその言葉で、ようやく微笑みを見せる柊。
これで失恋確定を認めざるを得なくなって、星空の下で涙を流す歌。
何もいえずにそばで見守る駆。
少女まんがですよ。古典的王道ですよ。
マイメロは変な話もあるけど、おさえるところはしっかりおさえてるわー。
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