« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »

蟲師第6話「露を吸う群」感想

蟲師第6話「露を吸う群」の感想です。

断崖の孤島。生き神様の少女「あこや」とその幼馴染の少年「ナギ」。子供の頃は普通の少女だったあこや。生き神様の不思議。ナギはあこやを助けるために蟲師「ギンコ」を島へまねく……。

まあ、蟲師以外の物話でこんなオチがついていたら、愚痴の一つも出てくるところです。でも蟲師はよくも悪くも民話みたいな話。「これこれこういう話があったとさ」こんなかんじです。そんな話に設定がどうのとか登場人物のありようだとかを云々するのも野暮な話。

きれいな風景とか物語のせつなさ、やるせなさなどが味わえればいいかなあと思います。そういう目でみれば、今回の話もいい話。今のところ第3話に続いて好きな話です。

目の前の膨大な時間に身がすくむような思いは、ある程度の年になれば誰でも感じたことがあるはず。就職する時に「定年まであと何十年もある……」とか、誕生日を迎えて「あれ、まだ平均寿命の半分も生きてないの?」とか。やるべきことだけに手一杯の時には気づかないけれど、疲れて寝床に入るときにふと不安になったりする、「この先」のこと。

大人になって感じた「普通」の難しさ。「普通」に生きることにも努力が必要なんて、子供の時には考えてもみませんでしたよ。

ところで、「蟲師」の前の時間は例のごとく「Soul Taker」をみていたわけです。

「私、お兄ちゃんのお嫁さんになるの!」「それだけはゆるさんぞっ」。最初の台詞は孫娘、次の台詞は祖父のもの。一見普通の会話(?)に聞こえますが、この祖父、孫娘の抹殺をたくらんでおきながら、「それだけは」も何もないだろうと思いながら、「蟲師」の時間がきたのでチャンネル変更。殺伐とした話の後の、まったりした話はいいものですねー。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

蟲師第5話「旅をする沼」感想

蟲師第5話「旅をする沼」感想です。TVのチャンネルを切り替えた時にはギンコが沼で緑色の髪の少女と話をしていました。夜の光景。

うーん、今回はちょっと話が微妙だったかな。あまり心の琴線に触れる話ではなかったです。

蟲師は第3話の「柔らかい角」から見てますが、第3話そして、第4話「枕小路」も「その回の蟲被害者」の話しかしてません。時間いっぱい使ってその回の蟲とその被害者の状況、心理などを描いていたので、毎回ギンコ以外の登場人物が変わる割にはすんなり話に入っていけたのです。

今回は多分これから時々登場するのであろうサブレギュラー化野の初登場回。必然的にギンコと化野のやりとり場面が多いわけで、その分今回の蟲被害者「いお」の話が短かったのです。

どうしていおが沼に住んでいるのか、その心境、過去、沼の話、蟲の話。全て映像と語りで説明されているものの、いつもにもましてあっさり風味。ただでさえ淡々としているので、さらに薄味になると……。

ということでちょっと肩透かしな話でした。蟲の設定的には面白かったのですが。

エンディング曲はもしかして毎回変わってますか?ビデオにとって見返しているわけではないので不明ですが。エンディング集(単なるサントラか?)として発売する気か?

ところであいかわらず「The Soul Taker」放送時間が重なっている蟲師。「The Soul Taker」の方は第11話「孤島の鬼 篇」。桐原夕映の秘密、主人公の妹のこと、エイリアンのこと。もう大体の謎は明かされたようなので、今回はEDも次回予告も見ずにさっさと「蟲師」にチャンネルを切り替えてます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ノエイン第6話「ナミダノジクウ」感想

珍しくオープニングからみてしまいました。カラス笑ってますね。これって第1話の最初に出てくるカラスの映像そのままでしたっけ?笑える日が来るのか……?

カラスとともに時空を移動したハルカ。いきなり捕まります。

残された友人達とユウ。警察の郡山、政府機関「絶対臨界阻止委員会(郡山(CV:藤原啓治)いわく略して絶臨)」の内田、そして雪恵(ユウたちの先生、CV:中原麻衣)。

ハルカがこの時空に帰ってこれないかもしれない事を危惧する内田。それを聞いて愕然とするユウ。

その頃ハルカは健康診断。そのあとお食事。
同じ頃カラスは「混沌の底(だったかな?)」のお仕置部屋。クイナ(鳥グループリーダー、過去時空と相性が悪くて行く度に体の一部がなくなってる人、CV:小山力也)からお説教。

ラクリマ時空の主食は芋虫。動いてるイキのいいやつを先割れスプーンでキューとかいわせながら食べてます。……なぜ火を通さないのか。

健康診断の時にやってきたアマミクからこの時空のことを聞きます。私も知りたかった「この時空にハルカが来ることによって発生する他時空への影響」とか。

この時空の名は「ラクリマ」。ちょっと調べてみるとイタリア語で「涙」という意味だそうです。なるほど、それで「ナミダノジクウ」。

難しい話くるか、と思いきや映像を使って基本的なことをちょっとだけ説明。「並行時空」はいはい、なるほど。アマミクいわくラクリマは「確定している時空」で、ハルカの世界は「確定していない時空」。しかし、どのような条件を満たせば時空が「確定」するのかについては今のところ不明。

見張り(?)の隙をついてハルカ脱走。そして目の当たりにするこの世界の姿。アマミクの本当の名前。

今回もいいところで終了。
展開が速いので1話でも見逃すと、話がわからなくなりそうです。

トビとアトリは今回へたれたまま。過去時空におけるタイムリミットは長くなさそうです。トビも前回のイスカ同様、この時空で死ぬこともOKな気持。イスカは死に場所を求めているようでしたが、トビは生きるのに疲れ果てている感じ。まだ若いのに生活(仕事か?)に疲れすぎ!

アトリも戦いができれば、他はどうでもいいような……。来ないでください、そんな人達。

前回でちょっとだけカラスの回想で出てきた「ラクリマのハルカ」。彼女と同じ道をハルカもたどるのか?

今のところユウは何もできない状況ですが、こんな事態では今後も役にたてなさそう。むしろこの状況で「絶臨」はどう動いてくれるのか。その全貌は来週明らかになるのか。まさかラクリマの謎会議室の人達は「絶臨」のなれの果てではないかとやや不安。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

蟲師第3話「柔らかい角」感想

蟲師第3話「柔らかい角」感想です。「蟲師」の評判がなかなかよいので見てみようかと思っていたのですが、「Soul Taker」の時間帯と重なる……。「Soul Taker」も途中から見始めたのですが、エイリアンの目的とか桐原の副社長の思惑とかいろいろ気になってます。そこそこ面白いので、切る決心がつかない……。

ところがなぜか、この蟲師第3話は重ならない時間にやってたので見ました。

原作は1本だけ読みました。たしか空に浮かんでしまう(飛んでしまう?)女の人の話だったような。たんたんとした話でなんとなく「遠野物語」を彷彿とさせました。

「遠野物語」は言い伝えや伝承を集めた話なので、オチがあるようなないような話が多いです。エンターテイメント目的じゃないので仕方ないとは思います。さすがに蟲師のほうは漫画ですからオチはそれなりにあるのですが。

蟲師も私が読んだ話はあっさりした話で、サービス旺盛なエンターテイメント話に慣れていると物足りないような気になります。

こういう雰囲気の作品をどうアニメ化するのかと思っていましたが、いいかんじですね。メカもバトルも激しいアクションもありませんが、落ち着いた話に仕上がってます。作る方は見せ場をどう作るか大変なのかも。

蟲師のギンコがレギュラーキャラで狂言回し。後は毎回ゲストキャラなのでしょうか?

原作の絵はそんなに好みでもなかったのですが、アニメの絵はいいですね。子供がかわいいし。色合いも淡くてよいです。

声についていろいろ言われているらしいですが、どのキャラの声もそんなに違和感がなかったです。

3話の「柔らかい角」は音が聞こえなくなる病人が出ている村に「蟲師」ギンコ登場。原因になる「蟲」を取り除き治療が終了しますが、最後の病人は他とは様子が異なっていました。

村長の孫、マホ。死んだ母親と同じ病気で耳の病。その症状はギンコが知っている症例でも1件。そのときは治療法が見つからず患者は死亡……。はたして今回は治せるのか?というお話。

話的には「いい話」でしたが、いまひとつわかりにくい部分もありました。治療法についてはあんまり深く考えなくてもいいのかも。

DVDの初回限定特装版第1巻についてくる「設定資料」が気になってます。16ページらしいのでいわゆる作画用の「設定資料集」をそのまま縮小してまとめているのか、それとも立ち絵とアップ1パターンくらいのカラー絵でキャラクター説明をしているものなのか。

もうちょっと情報がほしいところです。付録のポストカードは墨絵みたいなのもあってかわいいです。1話、2話からのキャラ絵ですね(多分描き下ろし)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ノエイン第5話「ソレカラ・・・」感想

前回アトリに説得されたイスカ、トビが共にラクリマから離脱。ハルカを狙います。今まで身体につけていたケーブルをはずしてしまった3人ですが、これはずすと死ぬのかと思ってました。帰れなくなるだけ?

毎回ハルカ達のほのぼの夏休みがえがかれてますが、今回はウイジャ盤。今時そんなのやるかなー?しかも通販で買うかなー?まあいいか。いつの時代も女の子は占い好き。

お受験のため軟禁状態のユウに会う相談をしていた4人組。3人の目の前でハルカが消える(別の場所に転移)という急展開。

アトリ、イスカ、トビの仕業です。アトリはトビに龍のトルクを殺すように言いますが、トビはこの転移のために力を使い果たして倒れます。

次にイスカに殺すように指示するアトリ。何様?前々回で龍のトルクから反撃(?)を受けたのでびびっているのか?意外と根性なしか自分で手を下したくない理由が他にあるのか?

子供を殺すこと(?)をためらうイスカ。危機一髪でカラス参上。イスカVSカラスのバトル開始。

イスカの言うラクリマにハルカを連れて行くのがよくない理由ってなんでしょうか?前々回のアトリとハルカの接触でアトリは何か気づいたことがあるということ?

勝負は必殺パンチでカラスの勝利。イスカ死亡。
ちょっと待ってー。イスカ、トビの名前は前回まだ覚えてなくて、イスカは無口でキャラが立ってないなと思っていたのですが、「最初に死んだ人」という覚え方かー。気の毒……。

アトリ逃亡(多分トビは担いでいったと思われる)。
暴走カラス、ダムを破壊。ハルカ、龍のトルクでダムを修復。ここの龍のトルクの能力説明(声だけ)はノエインさん?

龍のトルクを確保したのか、とやって来たフクロウに対して、ハルカ(龍のトルクだったか?)は渡さないといきなり言いだすカラス。黒マントの人相悪い男が気を失った小学生をお姫様だっこしている姿は人さらいそのものです。

そのままユウの前に転移するカラス。どう見ても悪人です。
しかも以前は「お前にハルカは守れない」と言っておきながら、今回は「お前が守れ」って……。

困惑するユウ。しかし時は既に遅くラクリマ時空へ強制的に回収されるカラス。腕にハルカを抱いたまま。

ええーっ、もうラクリマ行き?展開早い。まだ5話ですよ。
今回出てきた「量子なんとか」という言葉は次回わかりやすく説明してくれるのかしら。


| | コメント (0) | トラックバック (1)

ノエイン第4話「トモダチ」感想

今さらですが、ノエイン第4話「トモダチ」の感想など。

ノエインさん初登場回です。最初見たときは顔だけだったので、「この時空と相性が悪くて顔だけに?」と一瞬思いましたが、不思議空間から手も出てきたのでそうでもないようです。

とりあえずハルカに手を出す連中を強制送還。ノエインさん、強い!

ハルカと友達のアイ(茶髪ロング、CV:千葉紗子)がちょっとした誤解で、ビンタの応酬。ああ、こういう口より先に手が出やすい子っているなあ。まあ、子供のけんかですね。

龍のトルクの説明をしてくれる人が今回から登場。声だけのこともあるんですが、誰?視聴者にわかりやすくサービスか?

前回先に元の時空に帰っていたアトリが、龍のトルクを殺す仲間を鳥グループの中で募る相談。龍のトルクを殺すメリットが今ひとつよくわからないです。捕まえる理由もまだ不明ですが。

しかし、ここでキレキャラだとばかり思っていたアトリに反逆仲間を作るだけの人望(?)があることに驚き。声をかけたのはイスカ(無口な大男、CV:三宅健太)、トビ(紫髪おさげ、CV:白石涼子)。

しかも子供だろうと思っていたトビがアトリにタメ口。上下関係でもなさそう。普通に「ダメだよ!」みたいに言ってた思います。公式サイトで設定年齢を確認するとアトリは22歳、トビは21歳。

あれれ。これはもしかして、トビにとってアトリは「性格にちょっと問題があるけど、仕事はできる年の近い先輩」くらいの位置づけか?まあ、キレやすいといえばカラスもそうだから、あちらの時空ではあの程度キレてる人は珍しくないのかも。


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年10月 | トップページ | 2005年12月 »